大日本印刷(DNP)はこのほど、家電製品の購入プロセスを調査した「メディアバリューレポート Vol.51」を公開した。同社は、生活者のメディア利用と購買行動をテーマにした「メディアバリュー研究」を2001年から行っており、毎月の調査結果をレポートとしてまとめている。

公開された「Vol.51」では家電業界が分析対象となっており、ネットショッピングやカタログ通販などを通じて家電製品を購入する「ネット・通販活用層」に着目して、調査が進められている。

同レポートによると、ネット・通販活用層は家電製品への関心が高く、製品を安く購入するためだけでなく、新製品の情報収集にもインターネットを活用する特徴がある。またネット・通販活用層は、メーカーサイトやショッピングサイトなどネット上の情報を中心に幅広く製品の情報を集めるが、いざ購入する製品を決定する際は店頭に足を運び、店員から聞いた情報が購入の決め手になることが多いという。

家電製品に対する意識(発表資料より)

家電製品の購入プロセスで参考にされる情報源(発表資料より)

現在の家電業界ではネット通販サービスが急拡大しているが、米国では店頭で品定めをしてネットで安く購入する「ショールーミング(showrooming)」が話題になっているとのこと。同社は今後、ネットショッピングがさらに普及していく中で、日本国内でも「ショールーミング」が広がると予想している。

なお、同社Webサイトからレポート(PDF)をダウンロードできる。