マカフィーは米国の10代若者のオンライン活動に関する調査結果を公開している。このレポートは6月25日に米国で公開されたもので、インターネットとともに成長した世代である10代の若者を対象に、オンライン上の習慣や行動、興味、ライフスタイルを調査している。
同レポートによると、10代の若者はインターネット上の危険を認識していながら、親の知らないところで危険なサイトにアクセスしたり、個人情報をネット上にアップしたりといったリスキーなオンライン行為を続けているという。
約半数の親は、子どものオンライン活動を監視できていると回答しているが、オンライン活動に関して親に嘘をついている子どもは増加傾向にある結果となっている。今回の調査では70%以上が親の監視から逃れるために何らかの手段を講じていた。なお、2010年の調査では「自分のオンライン活動を親に秘密にしている」という回答は45%だったという。
同社は調査結果から、10代の子どもが親の監視を逃れるために講じている主な方法をまとめている。
10代の若者が親を欺く10の手口
- ブラウザーの履歴を消去する(53%)
- 親が部屋に入ってきたときにブラウザーを閉じる、または最小化する(46%)
- インスタントメッセンジャーや動画を非表示、または削除する(34%)
- 嘘をつく、または詳細を伝えない(23%)
- 親が調べないコンピューターを使う(23%)
- インターネットを利用できるモバイルデバイスを使う(21%)
- プライバシー設定を使用して、友人以外は特定のコンテンツを表示できない ようにする(20%)
- プライベートブラウジングモードを使う(20%)
- 親に知らせない秘密のメールアドレスを作る(15%)
- ソーシャルネットワーク専用に架空の、または偽のプロフィールを作る(9%)
また、違法行為に関わる若者の数も増加しており、30.7%は映画や音楽の海賊版のダウンロードやアップロードをしたことがあると回答。一方で、子どもの違法行為に気付いている親は15%未満だったという。
インターネットを利用したカンニングについても調査が行われており、若者の48.1%がインターネットで試験の答えを調べたことがあると認めているが、親の77.2%は子どもがカンニングをしている可能性について心配していなかったという。