日本ブランド戦略研究所は8月15日、ロンドン五輪期間中における出場選手のネット視聴者数ランキングを発表した。ランキングの作成には同社の視聴率測定システム「Reach Next」が使われている。

発表内容によると、ロンドン五輪期間中にインターネットユーザーの注目を最も集めたのは、卓球の福原愛選手。福原愛選手に関するWebページを見た人の数(ネット視聴者数)は推定237万5000人となっている。2位は水泳の鈴木聡美選手で推定視聴者数は180万4千人、3位は体操の内村航平選手で推定視聴者数は169万8000人だった。

ロンドン五輪出場選手 ネット視聴率ランキング

メダルを獲得した選手の瞬間視聴率ランキングにおいても、トップは福原愛選手。以下、海老沼匡選手、鈴木聡美選手、松本薫選手、内村航平選手と続く。いずれの選手も、メダル獲得の翌日に高い視聴率を獲得している。

メダリストの瞬間視聴率ベスト5

視聴率ランキングで特に高い人気を示した福原愛選手と内村航平選手については、日別の視聴者数と累積視聴者数のグラフも公開されている。

福原愛選手の日別視聴者数と累積視聴者数

内村航平選手の日別視聴者数と累積視聴者数

グラフを見ると、福原愛選手はメダル獲得が確実になった8月6日に視聴者数が大きく増加し、銀メダル獲得の翌日8月8日にも視聴者数が急激に伸びている。内村航平選手は、メダル獲得の翌日である7月31日と8月2日に視聴率が一気に増加している。

両選手とも、メダル獲得後の日別視聴者数と比較して累積視聴者数がそれほど伸びていないことから、新しい視聴者が増えているだけでなく、何度も両選手の関連サイトを閲覧しているファンが多いと推測できる。

また同社は、両選手の視聴率がメダル獲得後も伸び続けているのは、両選手に関する新たなWebサイトが作成され続けていることが原因のひとつだと分析している。新規閲覧ページ数の推移を見てもそのことは明らかで、メダルの話題がなかった日にも、新規閲覧されているWebページがある。

新規閲覧ページ数の推移

同社は今回発表したデータをもとに、視聴率が高い選手の特徴として、「メダル獲得以外の日でも閲覧がある」「何度も閲覧するファンがいる」「毎日新しいWebページが作られている」の3点が挙げられるとしている。