新日本無線は8月9日、アナログマスタースライスシャトルサービスを開始したと発表した。
アナログマスタースライスシャトルサービスとは、すでにサービス提供しているアナログマスタースライスを利用し、複数のお客様の試作チップ(IC)を1枚の半導体ウェハ上に配置(乗り合わせ)を行い、製造するサービス。1枚の半導体ウェハを参加するユーザーで共有することで、これまでのアナログマスタースライスサービスより、利用しやすいサービスとなっている。
ウェハは、あらかじめ複数の区画(10区画もしくは30区画)に分けてあり、1区画単位で申し込みができる。同サービスにより、アナログ回路のIC化が身近となり、IC開発・試作分野の裾野拡大に寄与できると同社ではコメントしている。
同サービスをはじめ、ウェハ製造を受託するファウンドリサービスも行っており、要望に応じた専用アナログICの開発・製造環境を整えることによって多面的にサポートするという。
なお、同サービスは複数の試作チップ混載して製造するため、期間を定めて参加するユーザーを募集する。第1回は2012年11月、第2回は2013年4月、以降年2回程度の実施を予定している。募集区画数が定めた区画数に満たない場合、その時期のシャトルサービスが中止となる可能性もあるという。
価格は1区画当たり50万円、追加は1区画当たり26万円。価格条件は、レイアウトデータをユーザーで用意することの他、試作チップ数は40個(予定)、納品はPCMデータが添付されるなど。ウェハテストおよび組み立て後のファイナルテストは別途有償となる。納期はレイアウトデータ受領後、サンプル出荷まで約7週間の予定。