Xilinxは、様々な高帯域幅アプリケーション向けの高度なシリアルI/Oデザインの作成サポートを目的に同社FPGA「Kintex-7」を搭載したコネクティビティキットを発表した。価格は2895ドルですでに受注を開始している。

同製品は、完全に検証済みのリファレンスデザインが同梱されており、これを活用することで設計効率を向上させることができる。リファレンスデザインは、PCIeソリューションにDDR3サブシステムを統合するもので、HDLとソフトウェスタックのすべてを含む形で提供される。

また、20Gb/sをサポートするターゲットリファレンスデザイン(TRD)を含み、アプリケーションの迅速な開発をサポート。TRDは「Kintex-7」の12.5Gb/s GTXトランシーバおよびPCIe ×8 Gen2 ハードブロックにNorthwest Logicの10G DMA IPコア、10GBASE-R PHYインタフェースを使用する2つの10Gイーサネットリンク、外部のDDR3メモリと接続する仮想FIFOメモリコントローラを統合し、AMBA AXI4(Advanced eXtensible Interface 4)規格をサポートする。

リファレンスデザインは、有線テレコミュニケーションおよび無線インフラストラクチャ、オーディオ、ビデオ、放送機器ソリューションなどの高帯域幅を必要とするアプリケーションだけでなく、ハイエンドの民生機器市場、航空宇宙および防衛(A&D)や高性能コンピューティングストレージなどのアプリケーション向けに高性能なソリューションを提供する。さらに、ソフトウェアドライバ、ドライバのソースコード、GUIも提供されているため、デザインの制御や評価を簡単に行うことができる。

なお同製品には、Faster Technology製の高速なFMCドーターカードを備えたベースボード「Kintex-7 KC705」が含まれており、最大4つの10Gb/s SFP+ インタフェースをサポート。TRDではこのうち2つのインタフェースを活用して、新規の高速シリアルI/Oデザインのリファレンスとなる実例が示されている。