米Dellは8月7日(現地時間)、Dell PowerEdgeサーバを搭載したNASAの2台のHPC(科学技術計算)クラスタでデータ解析を実施し、NASAの新火星探査機の着陸という困難な任務をサポートしたと発表した。

カリフォルニア州パサディナにあるNASAのジェット推進研究所(JPL)が管理する、火星探査機「Curiosity」は火星に送り込まれた過去最大の探査機。

火星探査機「Curiosity」が火星の表面に触れた瞬間(資料:NASA/JPL-Caltech)

探査機は、2011年11月26日に打ち上げられ、2012年8月5日午後10時32分(太平洋夏時間)に火星の赤道付近ゲールクレータ(Gale Crater)内に着陸した。調査団は、探査機は生命が存在できるかもしれない環境、および過去に生命が存在したかどうかの二点について調査し、火星の山の地層研究を計画している。この地層調査により、火星が初期に湿潤環境であったか、生命に適した状態であったかどうかが判明する。

探査機が火星の大気圏突入と着陸を成功させるための準備には、大量の試験データの解析が必要となり、この解析に、Dell HPCクラスタである「Galaxy」と「Nebula」が利用され、困難な任務の遂行を強力にサポートしたという。

また、ミッションチームが開発した最終着陸シークエンスパラメータは、Dell HPCクラスタを使用して検証され、探査機にデータが送られていた。