米ラリタンは8月8日、データセンターでの高密度ラックの電力需要に対応するため、インテリジェントPDUのラインアップに400ボルトの高出力モデルを加えたと発表した。

三相大容量400VのインテリジェントPDU

同製品は高圧電力をラックへ直接供給し、ブレードサーバや高密度サーバ、高消費電力ネットワークスイッチ、ストレージなどのコスト効率とエネルギー効率を高めるラック用電源タップ。日本ではカスタマイズ(ETO:受注設計)モデルとなる。

電源盤からラックへ400Vの三相電力が同製品2台に供給され、そこからサーバに対しそれぞれ230Vの単相電力を供給する。この数値は、ほとんどのIT機器が機能できる電力供給に充分な電力量とされており、次世代クラウドデータセンタやコンテナ型データセンタ向けの480V/277Vモデルにも提供可能。

IT機器を搭載したラックへ400ボルトの電力供給を維持することで、電源経路の過程で電力を低電圧へ「ステップダウン」変換する必要がなくなり、変換に伴う電力損失もなくすことができ、消費効率が改善される。400Vの供給では、208Vと比較して、エネルギー費用を2~3%減らすことができるという。