世界中の美術館Webサイトから、オススメのサイトをピックアップ。第2弾となる今回も、有名な美術館からギャラリーまで、「サイトのデザインが優れているか」、「行った気分を味わえるか」の条件でオススメWEBサイトを紹介していきます。

【レポート】デザインが凝っている! 行った気分になれる! 世界の美術館Webサイト5選

アムステルダム国立美術館 (オランダ、アムステルダム)

レンブラントの「夜警」やフェルメールの「牛乳を注ぐ女」など、17世紀のオランダ絵画の名作を中心に収蔵する美術館。現在、本館は大規模な改修工事のため閉鎖中。作品は、隣接するフィリップス棟などで名作を中心とした展示構成で公開されている。その展示の様子は、WEB上の3Dビューワーを使って見ることが可能だ。クリック・ドラッグでビューを360度動かすことができるので実際に展示室に立っているような気持ちを味わえる。なお、この3Dビューワーを利用するにはQuicktimeが必要となっている。

国立ポートレート・ギャラリー (オーストラリア、キャンベラ)

オーストラリア、キャンベラにある肖像画専門のギャラリー。肖像画のイメージを大胆に使用したトップページが印象的。コンテンツメニューの「The Portraits」をクリックすると所蔵作品をズラリと見ることができる。ひとえに「ポートレート」といっても時代や表現方法によって千差万別なのが面白い。

ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 (イギリス、ロンドン)

ロンドンにあるヴィクトリア・アンド・アルバート博物館のWebサイト。きらびやかなジュエリーやゴージャスな服飾品、アンティーク感のある工芸品など幅広い所蔵作品を誇る。トップページから飛べる「V&A Channel」というページでは展示作品にまつわるドキュメンタリー映像を見ることができる。アートに触れながら、英語のリスニングの練習にもなるかも。

シカゴ美術館 (アメリカ、シカゴ)

情報の見やすさとデザイン性の高さのバランスが取れているサイト。トップページに作品イメージを全面的に使用しており、6種類の画像がスライドショーで切り替わる。2012年9月まで開催中の「ロイ・リキテンスタイン展」の作品を大胆にトリミングした画像が印象的。

SCAI THE BATHHOUSE(スカイ・ザ・バスハウス)(日本、東京)

最後に日本のミュージアムからひとつ紹介したい。東京・谷中にある、日本の現代アートシーンを牽引するギャラリーSCAI THE BATHHOUSE。 シンプルながらに情報量も充実した美しいサイトになっている。所属作家のページには横尾忠則、宮島達夫、ジュリアン・オピーなど著名な作家が名を連ねる。各作家の作品画像のほか、過去に同ギャラリーで行われた展示の記録も見ることができる。歴史ある銭湯を改装した建物も印象的なので、ぜひ実際にも訪れてみて欲しいギャラリーのひとつだ。

いずれも英語が読めなくても眺めているだけで楽しめるサイトです。自宅にいながらのワールドワイドな美術館巡りを楽しんで見てはいかがでしょうか。

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