東京・上野公園にある上野の森美術館にて、2012年8月4日~12月9日まで行われる展覧会「ツタンカーメン展」のプレス内覧が行われた。

「ツタンカーメン展」は、上野の森美術館にて2012年8月4日~12月9日まで行われる

このプレス内覧の翌日から開催される同展覧会は、7月16日まで大阪で行われていた展示が東京に巡回してきたもの。エジプト学の権威である元エジプト考古大臣ザヒ・ハワス博士監修のもと、エジプト考古学博物館(カイロ博物館)の所蔵品122点が展示されている。

花崗岩で作られている「ツタンカーメンの立像」

ツタンカーメンの王墓から出土した「ツタンカーメンのシャブティ」3点

入場してすぐのところに掲示されている「古代エジプト略史」

ツタンカーメンの曾祖父母の宝物や棺なども展示されているため、館内には家系図が掲示されている

展覧会は「I ツタンカーメンの世界(新王国時代とは)」、「「II 古代エジプト人 スピリチュアル・ワールド」、「III ツタンカーメンのミステリー」、「IV 世紀の発見ツタンカーメン王墓」、「V ツタンカーメンの真実」、「VI 黄金のファラオたち」という6つの展示ゾーンに分かれている。

展示会の題名にもあるとおり、ツタンカーメン本人にまつわる宝物や像も多く展示されており、中でも目玉となっているのが「ツタンカーメンの棺型カノポス容器」。非常に絢爛豪華な見た目なこの容器の中には、王の内臓が納められており、今回展示の容器には肝臓が入れられていた。実は、この容器について、ツタンカーメンのミイラとは相貌が異なり、容器には先代の王の名が刻まれていることから、本来は別の人のために作られたものをツタンカーメンのために使った可能性もあるという。

パンフレットの表紙などにも用いられている「ツタンカーメンの棺型カノポス容器」

ツタンカーメン本人のみならず、曾祖父母の代からの出土品や、古代エジプトで広く崇められていたモチーフを使った装身具など、多岐にわたる内容となっている。

死産であろうとみられているツタンカーメンの娘たちを弔うために作られた木棺やカルトナージュ・マスク

古代エジプトではその習性から太陽神ケプリとして崇められていたスカラベ(和名はフンコロガシ)のモチーフは数多く用いられている。この「有翼スカラベ付き胸飾り」の中央にあしらわれたスカラベは半貴石で作られている

「アテン神を礼拝するアクエンアテン王一家のレリーフ」

「ライオンの飾りのついた化粧容器」

【開催概要】

●開館時間
10:00~18:00(最終入場 17:00)

●料金
・当日券
[平日] 一般2,700円、高校生1,800円、小・中学生1,400円
[土日祝]一般3,000円、高校生2,100円、小・中学生1,700円

・前売券
(1)8月4日~9月30日まで有効のもの(2)10月1日~12月9日まで有効のもの
[平日] 一般2,500円、高校生1,600円、小・中学生1,200円
[土日祝]一般2,800円、高校生1,900円、小・中学生1,500円

・プレミアグッズ付前売券
※チケットぴあ、ローソンチケット、フジテレビ・ダイレクトでのみ発売
(1)8月4日~9月30日まで有効のもの(2)10月1日~12月9日まで有効のもの
[平日] 一般2,500円、高校生1,600円、小・中学生1,200円
[土日祝]一般2,800円、高校生1,900円、小・中学生1,500円