NECは、NAS製品「iStorage NSシリーズ」において、2Uラック型モデル「iStorage NS500Rc」を8月2日から販売開始すると発表した。。本シリーズは、主に中堅・中小企業やSOHOを対象とし、企業内のファイルサーバ用途やバックアップ用途に適したストレージ製品。

「iStorage NS500Rc」

新製品は、ディスク拡張モデルと18TB搭載モデルの2モデルを用意し、ディスク拡張モデルでは、筐体前面に2.5型HDDを24台、従来比約2倍の最大24.6TBまで容量拡張可能。18TB搭載モデルでは、筐体前面に3.5型3TB SATA HDDを6台標準搭載、6台追加可能で計12台、従来比約2倍の最大36.6TBまで容量拡張ができる。

また、複数装置の全体電力上限値を一括して管理・制御できるグループパワーキャッピング機能に無償で対応している。これにより、運用管理者の業務負荷を軽減し、グループ全体で電力抑制の負荷分散を行うことから、装置毎の設定による過剰な性能低下を緩和し、業務への影響を抑え、バランスのとれた恒久的節電対応が可能となる。

同機能は標準搭載されるサーバ管理ソフトウェア「ESMPRO/Server Manager」の最新版(Ver.5.54)により電力を制御することで実現しており、iStorage NSシリーズの従来製品も制御対象。先行対応するIAサーバ「Express5800シリーズ」と合わせてシステム全体での運用管理を支援する。

さらに、最新の「Intel Xeon E5-2430」を搭載。高速デュアルコアI/Oプロセッサーと大容量1GBキャッシュメモリを搭載し、LSI MegaRAID CacheCadeに対応した最新RAIDコントローラを採用し、従来比約3倍にディスクI/O性能を向上した。また、1000BASE-T LANを4ポート標準搭載することで従来比2倍の通信容量を確保可能にし、ファイルサーバとしての処理性能を大幅に向上し、多くのクライアント端末からのアクセスにおいて安定した動作を実現する。

一方、80 PLUS Platinum認定を取得した高効率電源ユニットや低電圧メモリ等の省電力パーツの採用、構成や負荷に応じたきめ細かな冷却ファンの動的制御を行うNECの独自技術などにより消費電力を削減。さらにエアフロー構造を最適化した新筐体の採用により動作環境温度40度対応を実現し、導入や運用による節電に加え、空調などのファシリティ全体に対する節電対策を支援する。

製品の価格は、「iStorage NS500Rc(ディスク拡張モデル)」が72万8,000円(税別)から、「iStorage NS500Rc(18TB搭載モデル)が109万8,000円(税別)から。出荷開始は8月24日の予定。