Analog Devices(ADI)は、業界最小クラスのパッケージサイズとなる3mm角の16ピンLFCSP/TSSOPを採用したnanoDAC+ クワッド D/Aコンバータ(DAC)「AD5686/96」など6品種を発表した。

同製品は、クワッド16/12ビットおよび3V/5VのDACシリーズを拡張したもの。「AD5686/96」は業界最小クラスのパッケージとなる3mm角のLFCSPで、INL=±2LSBmax、オフセット誤差=±1.5mVmax、ゲイン誤差=±0.1%maxのDC性能を実現し、SPIまたはI2Cのインタフェースを選択できる。「AD568x/9x」シリーズは、低消費電力のレールtoレール単一電源DACを必要とするPLC(プログラマブルロジックコントローラ)I/Oカードやデジタルオシロスコープ、さらに信号発生器や光モジュールなどの様々なアプリケーションに最適だと同社では説明している。

一方、クワッド10ビットの「AD5316R/AD5317R」は、「AD5686/96」と同様のDC性能をもち、最高4kV ESDのロバスト性と内蔵の低ドリフト2.5V電圧リファレンスを有する。パッケージは3mm角となっている。「AD5316R/AD5317R」は、その出力範囲におけるフレキシブルな性能を持ちながら、基板スペースに制約があり、コストへの要求の厳しいアプリケーションのニーズに対応できるように開発されたという。

なお、価格は16ビットの「AD5686」がSPIインタフェースで7.86ドル、16ビットの「AD5696」I2Cインタフェースで7.86ドル、12ビットの「AD5684」がSPIインタフェースで4.60ドル、12ビットの「AD5694」がI2Cインタフェースで4.60ドル、10ビットの「AD5316R」がSPIインタフェースで2.88ドル、10ビットの「AD5317R」がI2Cインタフェースで2.88ドル。6品種ともすでに量産出荷がはじまっているという。