Microsoftは7月31日(米国時間)、Webメールサービス「Outlook.com」のプレビュー版の提供を開始した。
Outlook BlogでMicrosoftのChris Jones氏は「ニュースレターやソーシャルアップデートで雑然となるほどに、Eメールの受信トレイの使い勝手が悪くなり、人々はEメールのアドレスブックの代わりに、ソーシャルネットワークの個人的なつながりに頼るようになってきた……われわれは今こそEメールを考え直すべき時だと考えている」と、Outlook.comの狙いを説明する。
Outlook.comは、Webブラウザの限られたスペースを有効に使えるデザインになっている。「最もよく利用されているWebメールサービスよりもヘッダのピクセルが60%少なく、30%も多くのメッセージがインボックスに表示される」(Jones氏)。上部のギアボタンからメッセージ(プレビュー)ウインドウのオフ/右/下を簡単に切り替えられるので、ブラウザの横幅に応じたレイアウトで使用できる。
Outlookの新しい特徴の1つがソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のサポートだ。Facebook、Twitterに接続でき、最新情報やツイート、共有コンテンツなどを受信トレイで確認できる。逆に自分が提供する個人情報やコンテンツの共有、接続するネットワークなどもOutlookで管理できる。SNSとコンタクトを統合でき、アドレスブックは常にアップデートされ、Outlookからチャットを行うことが可能だ。
SNSと接続することで多様なメッセージが受信トレイに送られてくるようになるが、Outlookではコンタクト、グループ、ニュースレター、ソーシャルアップデート、その他などでメッセージをソートでき、Sweep機能を使って簡単に移動・削除などを行える。
Office Web Appsが統合されており、受信トレイを離れることなくメールに添付されたOfficeファイルの閲覧・編集が可能。またOutlook.comにはSkyDriveが割り当てられ、新規メールに添付した写真は自動的にSkyDriveに格納されるため、サイズを気にすることなく写真を共有できる。
Outlook.comプレビュー版を利用するには新規登録、またはHotmailアカウントをアップグレードする。@hotmail.com/ @msn.com/ @live.comなどのメールアドレス、パスワード、コンタクト、過去のメッセージやルールなどは、そのままOutlook.comに移行する。GmailやYahoo! Mailなど、別のメールサービスのアカウントをOutlook.comに統合する機能も用意されている。