ソリトンシステムズは、標的型攻撃に対抗するマルウェア対策ソフトウェア「Zerona(ゼ ロナ)」の新バージョンV3.2.5を、7月31日に販売開始した。

「Zerona」は、脆弱性を利用した攻撃を検知・ブロックするPC用マルウェア対策ソフトウェアで、パターンマッチングとは異なる方式で、Windows端末にインストールしたソフトウェアが、攻撃コードの実行そのものをブロックする。

新種のマルウェアを検知する4つのエンジンが搭載されており、攻撃活動をしていない状態でのマルウェアの侵入や脆弱性を悪用していないマルウェアについても検知できるのが特徴。

新バージョンでは、Zeronaエージェント管理機能を改善し、管理サーバ側からZeronaエージェントに対して、バージョンアップや各種設定のプッシュ配信ができるようになったほか、スケジューリング設定によって、大規模環境においてもネットワークの負荷を考慮しつつ設定変更やバージョンアップをすることができる。

Zeronaエージェント管理画面

また、ライセンス期限の事前通知やライセンス期限が近い端末を検索する機能も追加された。

そのほか、管理機能の強化に加え、コード実行型攻撃から脆弱性を防御する「Zerona Z1」、各種マルウェア対策エンジンが追加されたフル機能版の「Zerona Z4」の両モデルとも、Windows 7の64bit環境や仮想デスクトップ環境に対応し、より幅広い環境で利用できるようになっている。

また、今回Zerona V3.2.5では、ポリシー設定やライセンスをあらかじめ投入した状態でZeronaエージェントをインストールできるようになり、オフライン端末向けのマルウェア対策として活用しやすくなっている。

価格(税別)は、Zerona Z1(コード実行型攻撃防御)が1ライセンス ~5,000円/年、Zerona Z4(コード実行型攻撃防御+3種の高精度検知エンジン)が1ライセンス ~10,000円/年。出荷開始は、8月6日の予定。