エフセキュアは7月30日、世界のブロードバンド加入者を対象に行ったセキュリティ調査の結果を発表した。同調査は、ソーシャルメディアやクラウドストレージに対するセキュリティを中心に行われた。

調査は、2012年5月25日から6月1日まで、GfKにより、フランス、英国、ドイツ、スウェーデン、フィンランド、イタリア、スペイン、オランダ、ベルギー、USA、カナダ、ブラジル、インド、日本計14ヵ国の、20歳から60歳までのブロードバンド加入者6,400名を対象に行われたもの。

ソーシャルメディアとクラウドストレージについて聞いたところ、自身の写真やビデオ、ドキュメント、電子メールといったコンテンツに、誰がアクセスできるかということに大きな懸念(70%)を示した。また、43%が、自分のコンテンツのコントロールが利かなくなっていると回答した。

39%は、コンテンツの保存やバックアップ、デバイス間での同期のため、クラウドストレージを利用しており、68%がどこにいても、すべてのデバイスですべてのコンテンツにアクセスできたら便利だと考えている一方、77%がデバイスよりもコンテンツのほうが重要だと感じているという。

一方、友だちや家族とコンテンツをシェアする最も一般的な方法を聞いたところ、電子メール(74%)が最も多く、以下、CDもしくはUSBメモリ(54%)、ソーシャルメディア(50%)が続いている。新興市場では、ソーシャルプラットフォームを介したコンテンツのシェアへの興味が高く、インドでは76%が、ブラジルでは61%が、この種のサービスは便利だと考えている。

プライベートなコンテンツや機密を要するコンテンツの保存や保護に関しては、DropboxやGoogleなどのグローバル企業を信用(51%)するよりも、自分のブロードバンドプロバイダを信頼(61%)しているという結果が出た。