ホットリンクは7月26日、Twitterの口コミをもとにした各テレビ局のバラエティ番組を比較調査した結果を公開した。同社はTwitterのデータを分析することにより、話題性の高さや番組に対する評価を可視化することができるとしている。

同調査の比較対象は、2012年5月1日~7月2日における日曜日のゴールデンタイム(19時-21時)に放送された民放主要放送局(日本テレビ、TBS、テレビ朝日、テレビ東京、フジテレビ)の番組。同時間帯に放送された番組名は、世界の果てまでイッテQ! / ザ! 鉄腕! DASH!! / さんまのスーパーからくりTV / 衝撃速報! アカルイミライ / シルシルミシルさんデー / 大改造!!劇的ビフォーアフター / モヤモヤさまぁ~ず2 / ほこ×たて / 爆笑 大日本アカン警察 / 日曜ビッグバラエティとなっている。なお、スペシャル番組(特番)は分析対象から除外されている。

データの分析には同社の提供するソーシャルメディア調査ツール「クチコミ@係長」を使用し、Twitter上の約206億件の口コミデータを参考に各番組の比較が行われた。

発表によると、Twitter上で最も話題になっていたのは「ほこ×たて」。同調査では各番組の放送日のツイート数を抽出して平均化したものを話題性と定義しており、話題性1位の「ほこ×たて」は平均ツイート数が5229、2位の「モヤモヤさまぁ~ず」は4106、3位の「アカン警察」は4032となっている。

話題性ランキング

認知度の分析では、放送日以外に話題にされる頻度を認知度の一指標として定義しており、放送日以外の1日の平均ツイート数をもとにした認知度ランキングが作成されている。認知度の1位は平均ツイート数356の「モヤモヤさまぁ~ず」で、以下「ほこ×たて」「アカン警察」などと続いている。

認知度ランキング

また、「面白い」「笑える」などの言葉を含むツイートの割合を「お笑い度」と定義。お笑い度を平均化したランキングでは、「からくりTV」が1位になっている。

お笑い度ランキング

お笑い度ランキングの上位5番組については、お笑い度の平均値とバラツキ(お笑い度の標準偏差)をグラフ化した散布図も公開。このグラフからは、「からくりTV」と「イッテQ」は、平均的なお笑い度が非常に高いが、放送回ごとのお笑い度の差が大きいことがわかる。また、「シルシルミシル」「ほこ×たて」はお笑い度が高めでバラツキが少ないことから、「面白い」「笑える」という感想が毎回多い番組であることがうかがえる。

お笑い度とバラツキの散布図

同社はTwitter調査における今後の可能性として、今回「面白い」「笑える」といったツイートからお笑い度を分析したように、特定ワードの抽出などによって番組の質を可視化することや、各番組について発言しているTwitterユーザーの普段のツイート内容を分析することで視聴者層の特性や興味関心を抽出することが可能としている。