ゼットエムピー(ZMP)は、2チャネルCANデュアルBluetoothトランシーバ「OBD II/CAN-B」を発表した。
同製品は、クルマに搭載されている診断用コネクタOBD IIを利用して車載ECUの情報をCANバスから取得すると同時に、ユーザが車両や運転者に取り付けた任意のセンサ情報を別のCANバスから取得することができる。また、2チャネルのCANバスネットワークを流れるデータを同期させ、タイムスタンプを付加し、2つのBluetoothモジュールによって、大量データを取りこぼすことなくリアルタイムに転送する。スマートフォンやタブレット、パソコン、車載データロガーなどを介して、クラウド上のサーバにリアルタイムに保存することができるなど、クルマのクラウド時代、ビッグデータ処理による新しいクルマの情報サービスなど、次世代を見据えた仕様となっている。
また、付属のPCアプリケーションにより、フィルタリング、ロギング、使い易いAPIを利用したデータ活用、追加アプリの開発ができる。
通信はCAN 2ch、Bluetooth2.0+EDRが2ch、USB2.0、UART(3.3V)に対応。無線通信距離は最大約100m。電源は入力が5~15V、出力が5V、もしくは入力電圧、最大3A。サイズが58mm×95mm×18mm。重量が約70g。
価格は法人価格が8万円(税別)、アカデミックや個人で勉強したいエンジニア向けの価格が5万円(税別)。本体の他、OBD IIケーブル、CANケーブル、USBケーブル、CDが同梱されている。すでに受注を開始しており、出荷は9月より開始する。