デルは7月26日、仮想ネットワークアーキテクチャ(VNA)のポートフォリオに、ビッグデータ対応の新製品となる40GbE対応ブレードサーバスイッチ「Dell Force10 MXL 10/40GbE」を追加したと発表した。最小構成は109万3,399円から。
新製品の紹介の前に、グローバル・ネットワーキング・セールス担当バイスプレジデントのアームガン・アーマッド氏が同社のネットワーク戦略について説明した。
「ネットワークは、メインフレーム時代、クライアント/サーバ時代を経て、仮想化時代を迎えている。仮想化時代の今、古いアーキテクチャでは対応できない。われわれは仮想化時代の舵取りとなるべく、ネットワーク製品の自社開発を進めるとともに、買収を積極的に行っている」と同氏。
2009年には不完全だった製品ポートフォリオも、2012年にはメモリ仮想化も含め、サーバ・ストレージ・ネットワーク・ソフトウェア・セキュリティ・サービスをすべて統合した形で整備されたという。
続けて同氏は、同社のネットワークアーキテクチャのコンセプト「VNA」について説明した。VNAは、「実現可能なイノベーション」「シンプルな動作」「オープンで柔軟なアーキテクチャ」という要素から成り、「ヴイエムウェアがサーバ分野で起こしたことをネットワーク分野で起こしていくもの」(同氏)だという。
新製品の詳細については、エンタープライズ・ソリューションズ・オーガニゼーション APJネットワーキング戦略担当の草薙伸氏から説明がなされた。
同製品は、40GbE QSFP+、10GbE SFP+、10GBase-Tの各ポートをサポートし、1/10/40Gを内蔵することができる。FTOSでは、 レイヤ2のマルチパス技術をサポートするほか、データセンターブリッジング(DCB)のサポートにより、コンバージしたストレージ(iSCSI、ファイバチャネル)および共通インフラ上のデータで、ロスレス・イーサネット・ファブリックを実現する。
同氏は、「サーバ間通信をシャーシ内で完結できるため、ポート数を抑えることができるとともにパフォーマンスを改善することができる。また、40Gに対応しているため、少ないポートでノンブロッキング環境を実現可能だ」と同製品の特徴をアピールした。