ヤマトシステム開発(以下、YSD)は7月25日、各種障害回避も視野に入れたIaaS型クラウドサービス「クロネコデータセンター クラウド(IaaS)」の提供を本格的に開始すると発表した。価格は、プライベートクラウド、パブリッククラウドともに、初期費用は5万円(税別)から、月額費用は2万9,000円(税別)から(費用は提供内容によって異なる)。
同サービスのサービス基盤の設計・稼働検証・構築は、ネットワンシステムズが担当、さらに、サービスメニューについても開発を支援するとともに、運用設計および保守も実施する。ネットワンシステムズでは、大規模技術検証施設である「テクニカルセンター」において、ICT基盤の提供を前に実際の環境を構築し、機能検証および稼動検証を実施することにより、万全の体制での高品質と安定稼動が求められるクラウドサービスに最適なICT基盤を提供する。
サービスの特長は、「宅急便システムを支える高信頼のデータセンター『クロネコデータセンター』を活用」、「バックアップ構築環境や、豊富なバックアップサービスを用意」、「柔軟で高性能なクラウド基盤を提供」、「綿密なICT基盤の性能検証を実施」。
「クロネコデータセンター(東京)」は、30年以上にわたる宅急便システムの運用実績・ノウハウを基にした運用(監視)品質を提供し、堅牢な冗長構成(3回線の配電線からの受電、無停電電源装置、非常用自家発電装置)、さらに、震度7クラスの地震に耐えるハイブリッド免震構造、各種セキュリティ対策(各種入退館装置、ガラス破壊センサー等)を備えている。
バックアップについては、YSDの日本国内2カ所(東京、大阪)のデータセンターのICT基盤とその間の通信回線を標準提供し、500km以上離れた2拠点での相互バックアップ環境を容易に構築できる。
さらに、インターネットに接続可能な「パブリッククラウド」と、顧客のプライベートネットワークのみに接続する「プライベートクラウド」の2サービスを準備。利用ニーズの変化に合わせてICT基盤のスペックを柔軟に変更可能。
業種・規模問わず2014年度末までに100社の導入を目指すという。