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Linus Torvalds氏は7月21日(グリニッジ標準時)、Linuxカーネルの最新版となる「Linux 3.5」を公開した。Linux 3.5は5月20日に公開されたLinux 3.4以来、約2ヵ月ぶりのアップデートで、ファイルシステムやユーザ空間、システムコール、ネットワーク、ドライバ周りなどに対して様々な新機能や強化が施されている。
Linux 3.5の主なハイライトは次のとおり。
- ext4にメタデータチェックサム機能を追加
- ユーザ空間向けのパフォーマンスプロファイリングツール「Uprobes」の導入
- Seccompベースのシステムコールフィルタリング機構
- ネットワークキュー管理アルゴリズム「CoDel」の採用
- CRIU実装の一環としてTCP接続の停止と再起動のサポート
- TCP Early Retransmit(RFC 5827)のサポート
- Androidベースのオートスリープおよびウェイクロック機能の組み込み
- BtrfsにI/O障害の統計情報サポートを追加
- FireWireおよびUSB経由でのSCSIサポート
その他にもドライバやアーキテクチャ固有への変更やメモリ管理、仮想化、セキュリティ、ネットワーク、ファイルシステム周りに改良が加えられている。Linux 3.5に導入された各機能の詳細についてはリリースノートが参考になる。