アイディとスプリュームは、タブレットPC上で動くアバターを活用した、高齢者向け新情報サービス「安心生活・応援隊」の第2回モニター実証実験を、北海道伊達市高齢福祉課協力の下、7月2日から実施していると発表した。
第2回モニター実証実験は、北海道伊達市竹原地区協力のもと7月2日から31日の1カ月間実施。そして、同地区在住の60歳から75歳の高齢者モニターのうち9世帯を対象に第2回モニター実証実験中間ヒアリングが行われた。
「安心生活・応援隊」とは、急増を続ける高齢者世帯への見守りの重要性が叫ばれる昨今、健康面の不安や、悪徳商法や振り込め詐欺といった犯罪など、高齢者を取り巻く不安や危険を解消し、高齢者世帯に安心に生活してもらえるよう誕生したサービス。
独自開発された「安否確認」の情報プラットフォームを核に、独自サービスとして、高齢者と伊達市を結ぶ易しく使い勝手の良い「相互連絡機能」を搭載。さらに、電子メール、テレビ電話、インターネットを複合的に組み合わせて、高齢者世帯を見守り、サポートする。
また、将来的には「タウン情報機能」(各自治体の特性に応じた公共・民間サービス機能)や「コンシェルジュ機能」(ユーザーの利便を拡張する機能)の拡充も目指している。キーボードを介さず直感的操作ができるタッチパネルをはじめ、見やすい大画面、アバターを用いた馴染みやすいユーザーインタフェースなど、高齢者でも簡単に扱える機能を有している。
実証実験の期間の折り返しとなる7月12日、13日に行なったモニターへのヒアリングでは、回答者より全体の印象として「全体的に簡単で使いやすくなり、シンプルになった」と評価された。
具体的には、
・「パソコンも素人だが、使いこなせている。」
・「携帯電話よりも画面が大きく見やすい。」
・「シンプルで使いやすくなった。完成の域に近いのではないか。」
・「かなりの年寄りでも、パソコンを使っていないと最初はとまどうかもしれないが、慣れれば十分使えると思う。」
といった意見が寄せられた。
また、アバターの多用については、
・「どこをタップすれば良いか?といったポイントを示すにはキャラクターが有効。」
・「遊び心があって良い。そうした要素がある方が頭の体操にもなる。」
・「アバターはかわいらしいし、イラストがあると楽しい。」
などの意見が寄せられ、見た目のやわらかさは、子供っぽすぎるということもなく、高齢者に受け入れられやすいことが明確になったという。
両社では、本格サービスを視野に、いっそうの充実を図り、全国自治体への展開に向けてサービスの拡大・充実を目指す。