NXP Semiconductorsは7月19日、車載LEDアンビエント照明対応コンパクト統合ソリューション「UJA1018」を発表した。
同製品は、LINネットワーク(Local Interconnect Network)向けに設計され、ノード位置検出機能付きアンビエント照明向けの特定用途用標準品(ASSP)。LINトランシーバ、ノード位置検出LINスイッチ、MCU用電圧レギュレータ、3色LEDドライバなどあらゆるアナログ機能を統合し、コンパクトなアンビエント照明ソリューションとなっている。
LEDモジュール製造時だけではなく、自動車に搭載後もLEDモジュールのLINアドレスを個別にプログラムすることができる。急速に普及しつつあるLEDアンビエント照明は、ドライビングエクスペリエンスの差別化要因として各自動車メーカーによる採用が進んでいる。また、OEMが車内インテリア照明の色やスタイルによってブランドカラーを強く打ち出したり、販売店がカスタム照明設定をユーザーに提供することが可能となる。
現在、車載インテリア用LEDモジュールは、モジュール製造時にプログラムされているが、統合LINスイッチに基づくNXPの新ノード位置検出手法を利用すれば、あらゆるLEDモジュールを自動車搭載後に個別設定することができるようになる。これにより、これまでになかった柔軟性と製造ロジスティクスおよび製造コストの削減が見込めるという。
なお、パッケージはコンパクトHVSONで、モジュールの小型化が可能。OEMの耐久性要件を満たし、SAE J2602およびLIN規格に適合する。現在、サンプル出荷中。