日本HPは7月19日、従来モデルと比較し約2倍の処理能力を備え、利用環境の変更にも柔軟に対応するシンクライアント「HP t510 Thin Client」(以下、t510)の発売を、同日から開始すると発表した。
「t510」は、デュアルコアプロセッサと高性能ビデオエンジンを搭載し、画面転送やリッチコンテンツの再生にも十分な処理能力を備えたシンクライアントのスタンダードモデル。
デュアルコアプロセッサ「VIA Eden X2 U4200」の搭載により、仮想デスクトップ環境を使用しながらローカルでIP電話を使用するなど、マルチタスク処理時にも優れたパフォーマンスを提供し、ビデオエンジン「VIA ChromotionHD 2.0」の搭載により、プロセッサに負荷をかけず、映像などリッチコンテンツをスムーズに再生できる。
ラインナップには、Windows Embedded Standard 7モデルとWES 2009モデル、HP独自OS「HP ThinPro」搭載モデル、OSレスで端末設定が不要なスマートクライアントモデルなどを揃え、WES搭載モデルを導入した場合は、業務環境の変化に応じて、後からOSを「HP ThinPro」に変更することや、スマートクライアントとして運用することも可能。
従来のシンクライアントと同様、「HP Device Manager」からネットワーク経由でリモート管理することが可能で、初期設定に要する時間の短縮や、プロトコルやアプリケーションのバージョンアップへの迅速な対応ができ、管理工数の削減とともに生産性が向上した。また、ウィザード形式で初回セットアップが簡単に行え、USBメモリへのバックアップも容易な「HP Easy Tools」機能も搭載している。
価格は、「HP t510 ThinPro 1G Flash/2Gメモリ」及び「HP t510 SmartClient 1G Flash/2Gメモリ」が2万9,400円、「HP t510 WES09 2G Flash/2Gメモリ」が37,800円、「HP t510 WES09 2G Flash/2GメモリWiFi」が4万3,050円、「HP t510 WES7 16G Flash/2Gメモリ」が4万950円、「HP t510 WES7 16G Flash/2GメモリWiFi」が4万6,200円。