コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は7月18日、Webデザインなどを目的としたソフトウェアの使用方法を教える職業訓練の実施機関が、正規ライセンスを購入せずに体験版を使用して授業を行っていた問題で、権利者であるアドビシステムズとの間で7月5日に和解交渉が成立したことを発表した。同件はACCS不正コピー情報窓口に寄せられた情報から発覚したもので、700万円の賠償金を支払うことなどが和解の条件となっている
今回問題となったソフトウェアの体験版は、ソフトウェアの購入を判断するための評価やデモンストレーションのためにのみ使用することを条件として無償で提供されているもので、商業目的に使用することは禁止されている。したがって職業訓練の実施機関の授業で使用する場合は、受講生が用いるものも含めて、ソフトフェアの正規版を購入する必要がある。
ACCSは他の体験版ソフトウェアについても、商業目的・営利目的などでの使用を認めていないものが多いとして、「体験版ソフトの使用の際には使用許諾契約等に示されている使用条件をご確認いただき、正しくご使用ください」と呼びかけている。