三菱UFJニコスとJR東日本メカトロニクスは、共同で開発に取り組んできたクレジットカード・銀聯カード・Suicaを含む交通系電子マネーに対応したクラウド型マルチ決済システムを完成させ、名称を「J-Mups(Joint Multi Payment Processing System)」とし、7月10日から専用決済端末の設置を開始したと発表した。

「J-Mups」スキーム図

両社は平成23年5月の共同開発の基本合意以降、システムの詳細設計や運用方法の策定、店舗での試行導入などに注力、今般、決済端末の開発及びクラウド型のサーバを有する「J-Mupsセンター」の立ち上げ準備を完了させ、稼動にこぎ着けた。

同システムは、サーバに集約した各決済などの機能を、加盟店設置の決済端末やPOSからインターネット経由で利用(決済)できる仕組みとなっている。また、クレジットカード・銀聯カード・交通系電子マネー対応のクラウド型マルチ決済システムの商用化はわが国初となる。

端末デザイン・仕様

システムの特長は、各種規格の電子マネーや販促サービス(ポイントプログラム、電子クーポン等)などのアプリケーションを追加できる「拡張性」、決済端末の「低価格化」、「高セキュリティ化」、クレジットカードの「高速処理化」を実現したこと。また、加盟店は申し込みから「約2週間で端末設置」を完了でき、「24時間365日対応のヘルプデスク」が利用可能となっている。

両社では他カード会社や電子マネー事業者にも同システムの採用を呼びかけ多彩なアプリケーションを用意し、加盟店の多様なニーズに的確に対応できるクラウド型の次世代型決済基盤の実現を目指していく。