日立製作所はこのほど、グローバル市場で機器の製造・販売を事業展開する国内企業に向け、機器の製造、販売、稼働や保守などの情報を収集・蓄積し、その情報を共有・利活用することで、機器のライフサイクル管理を実現するSaaS型機器ライフサイクル支援サービス「Global e-Service on TWX-21」を9月3日から提供を開始すると発表した。
同サービスは、日立グループで建設機械事業を担う日立建機が、グローバル市場におけるサービス事業において12年にわたり、世界100以上の国・地域で運用し、蓄積してきた業務ノウハウを結集した20言語をサポートする「Global E-Service」を活用したもの。
サービスの提供基盤システムとして、日立のクラウドソリューション「Harmonious Cloud」のラインアップで国内最大規模の企業間ビジネスメディアサービス「TWX-21」のSaaS事業支援サービスを利用。
日立建機は、自社で開発したGlobal E-Serviceを活用し、販売した建設機械について製造年月日や仕様、販売代理店などの建設機械自体に関するデータのほか、機械の稼働状況などをリアルタイムに監視している。これらの情報は、日立建機グループの従業員のほか、各国・地域の販売代理店やユーザーも閲覧でき、建設機械のメンテナンス時期や保守部品の調達といったサービス事業の最適化を実現し、ユーザーが所有する建設機械の故障を減らすことで、建設機械ユーザーの作業遅延などを減少させることにつなげている。
サービスは、日本語、英語、中国語に標準対応している。最小ユーザー数は10ユーザー、価格は月額で52万5,000円からとなっている。