5億人を越える中国のネットユーザー。その中でも若い世代を中心に、ほとんどの人が利用しているといっても過言ではないのが、"中国版Twitter"とでも言うべきマイクロブログサービスだ。本稿では、そんなマイクロブログの中でも人気の高い「新浪微博」(シンランウェイボー)から、ここ1週間ほどで盛り上がった話題をピックアップして紹介したい。上野動物園のパンダの赤ちゃん死亡のニュースは、すぐにミニブログでも話題に。しかしこんなところにも、尖閣問題の影がちらついた。
上野動物園のパンダの赤ちゃん死亡 「かわいそう…」「陰謀だ!」
上野動物園で7月5日に生まれたジャイアントパンダの赤ちゃんが11日、肺炎のために死んだ。
このニュースは中国のネットでもすぐさま話題になり、11日午後には新浪微博の注目トピックスに。多くのコメントが寄せられた。
「赤ちゃん死んじゃったんだ…。生まれたばっかりなのにかわいそう…」
「(テレビで)インタビューを受けてた人の中には、泣いていた人もいたよ。 日本人って本当にパンダが好きなんだな」
などのコメントの一方、尖閣諸島の購入を巡り、日中の国民感情がまた悪化していることを反映してか、
「パンダの赤ちゃんが死んだのは、石原慎太郎の陰謀に違いない」
「パンダ返せ!」
などの書き込みが寄せられている。
新型iPadが中国大陸で発売開始 - 「遅すぎ」との声も
7月10日、アップルは7月20日から、新型iPadの中国大陸での販売を開始すると発表した。
日本では今年3月から発売されているモデルだが、中国では未発売だったものだ。
新浪微博では、
「やっと出たか! 楽しみ!」
「買うつもり」
という声が上がる一方、
「もう"新"じゃないでしょう……中国で売るの遅すぎ……」
「え? まだ売ってなかったの?」
など、発売の遅れを指摘するコメントも。
香港では今年の3月に売り出されていることから、既に入手済みのユーザーもいるようで、
「もう持ってるよ」
と写真つきの投稿もいくつか寄せられた。
北朝鮮女性のミニスカ解禁!? 中国ネット騒然
「時代の流行はついにここまで来た」
そんな言葉で表現される話題が、今週ミニブログの注目を集めた。
その話題とは『北朝鮮女性のスカートが短くなった!』事件。
金正恩第1書記も観賞した、北朝鮮牡丹峰(モランボン)楽団の公演で、団員の女性たちが今まではありえなかったミニスカート・ハイヒール・胸の上をあらわにした衣装で登場したというものだ。
楽団は金第1書記自ら、新たに組織し直したものだという。
このニュースが伝えられると新浪微博では、
「たかがスカートの長さといえど、これは大きな改革の一歩だ」
「まだそこだったの!? 韓国との差が大きすぎない?」
「北朝鮮にも開放の時代が来たんだよ。中国の80年代みたいにね」
「なんだろうと、スカートが短くなるのはいいことだ!」
などのコメントが飛び交った。
"蒼井"違いで「蒼井優、鈴木浩介との交際を公表」が話題に
先日、公式ブログで11歳年上の鈴木浩介さんとの交際を発表した女優の蒼井優さん。
そのニュースは中国のネットで話題になり、新浪微博でも注目トピックス入りしたが、その理由はどうやら中国で絶大な人気を誇る「蒼井空(蒼井そら)」さんと、同姓であることも一因のようだ。
新浪微博では、
「森ガールは年上好きなの? ともかくおめでとう」
「11歳差だって大丈夫だよ」
など祝福のコメントが寄せられる中、
「びっくりした……蒼井そらかと思った」
「日本人で蒼井っていうと、てっきり"空"かと……"空"じゃなくてよかった」
との書き込みも相次いだ。
蒼井そらさんは中国で音楽活動、テレビや映画出演と活躍中。
蒼井そらさんの新浪微博アカウントフォロワー数は約1263万人と桁外れで、彼女は中国ネットで絶大な人気を誇っている。