富士ゼロックスは7月11日、韓国・オーストラリア・ニュージーランドの各国において、自社回収した複写機/プリンタなどの使用済商品やカートリッジの「廃棄ゼロ/汚染ゼロ/不法投棄ゼロ」を達成したと発表した。
富士ゼロックスは、韓国・オーストラリア・ニュージーランドの各国において、自社回収した複写機/プリンタなどの使用済商品やカートリッジを、鉄、非鉄、プラスチック、ガラスなどのカテゴリーに分解・分別して再資源化するリサイクルシステムを各国内に構築。同システムについて2011年度よりトライアルを開始し、2012年1月より正式稼働、その後3ヵ月の初期流動を終結し定常稼働に入り、6月に「廃棄ゼロ/汚染ゼロ/不法投棄ゼロ」を達成した。
韓国・オーストラリア・ニュージーランドの同社販売会社では、これまで使用済み商品などをタイの統合リサイクル拠点に運搬していたが、OECD加盟国から発展途上国への廃棄物越境移動の問題などといった廃棄物輸出に関する社会的情勢を鑑み、自国内での再資源化を検討し、各国内でのリサイクルシステムを稼働することとなった。
同社は、1995年に再使用部品を導入した商品を日本市場に導入し資源循環システムを稼働。その後、2000年8月に日本で回収した使用済商品などの「廃棄ゼロ/汚染ゼロ/不法投棄ゼロ」を初めて達成した。
2004年12月には、アジア・パシフィックの9ヵ国/地域の使用済み商品などを処理する統合リサイクルシステムをタイで構築し、2009年度に「廃棄ゼロ」を達成した。中国においても同様に2008年1月に、中国本土31省市の使用済み商品等を処理する統合リサイクルシステムを江蘇省に構築し、2010年には、「廃棄ゼロ」の再資源化を達成している。
今回の各国リサイクルシステムは稼働中の日本・タイ・中国のシステムと同様、「廃棄ゼロ/汚染ゼロ/不法投棄ゼロ」を達成するとともに、各国販売会社の責任において「使用済商品やカートリッジの各国内からの回収」、「自社または委託先での分解/分別から再資源化までの処理実行」、「それら一連の管理」を行う仕組みとなっている。