ヴイエムウェアは7月11日、VMware vSphere上でのOracleデータベースの仮想化のサポートを追加した「VMware vFabric Data Director 2.0」を発表した。同製品は、これまでvFabric Postgres 9.1のみをサポートしていた。

vFabric Data Directorは、データベースの仮想化と管理の自動化を実現するプラットフォームで、具体的には、プロビジョニング、バックアップ、クローン作成、パッチ適用といったデータベース管理のタスクを安全に自動化することが可能になる。

これにより、企業のIT部門は開発者にセルフ サービスによるデータベースへのアクセスを提供しながら、ポリシー ベースの統制およびコンプライアンスを維持することが実現できる。

「VMware vFabric Data Director」の構成

今回、仮想化が可能なデータベースとして、Oracle 10g R2とOracle 11g R2が追加されたほか、物理データベースから仮想環境への移行プロセスを自動化できるようになった。また、VMware vCloud Director、vFabric Application Director、Cloud Foundry オープンソース プロジェクト、EMC Data Domain、Greenplum Chorusなどの他製品と統合するためのAPIが追加されており、異種データベースのプロビジョニングと管理を単一の統合環境で行えるようになった。

同製品の出荷は2012年第3四半期に予定されている。