ウェザーニューズは7月10日、梅雨のシーズンにみんなで雨を楽しむ企画「雨プロジェクト」の一環として、「梅雨前半振り返り調査」の結果を発表した。
同調査では、全国約3000ヵ所に設置された気象観測システム「ソラテナ」の6月8日~30日の観測データと、同社が実施したアンケート調査をもとに地域ごとの傾向などがまとめられている。アンケート調査の調査期間は6月27日~7月1日で、同社のサポーター7194人から有効な回答が得られたという。
発表内容によると、梅雨前半の雨日数は、九州地方と東北地方とで大きな差となった。九州では調査期間23日間のうち19日が雨だったのに対し、東北では11日しか雨が降っていない。都道府県別のランキングでは、雨日数が最も多かった宮崎県は調査期間のうち21日が雨で、鹿児島県や熊本県も20日が雨だった。雨日数が最も少なかったのは山形県で、宮崎県や鹿児島県の半分以下となっている。
この結果について同社は、「梅雨前線が九州付近に停滞することが多かったため、前線に近い西日本、特に九州では雨の日が多く、前線から遠い北日本では雨の日が少なくなった」と分析している。なお、雨の日数はソラテナでの10分ごとの観測で、その日に1回でも雨を観測した日を"雨の日"としている。
「雨の量はどう感じた?」とたずねたアンケート調査では、九州や西日本の太平洋側の多くの県では「多い」と回答した人が半数を超えており、東日本~北日本では「少ない」という回答が多い。観測データでは関東でも2日に1度は雨が降っているものの過半数の人は「少ない」と感じており、雨量の少ない日が多かったと推測される。
また同調査では、西日本では1日あたりの晴れの時間が短く、北陸や東北の日本海側では晴れの時間が長いという結果も出ている。都道府県別に見ると、西日本の海からの東風があたる県で特に晴れの時間が短い。晴れの時間が最も長かったのは石川県、最も短かったのは宮崎県だった。
「布団を何回外干しした?」とたずねたアンケート調査では、岩手県が平均2.13回で最も多く、大分県が平均0.69回で最も少なかったという。布団を干せた回数の全国平均は1.53回で、晴れの時間が長い北・東日本のエリアは布団干しの回数が多く、雨日数が多かった西日本では布団干しの回数が少ないという結果になっている。
同社は今回の調査結果について、ウェザーニューズのスマートフォン向けアプリ「ウェザーニュースタッチ」のお知らせページや携帯電話向けサイトで公開するとともに、今後のサービスに活用していきたいとしている。