Thunderbirbird - Reclaim your inbox

Mozilla Foundationは6日(米国時間)、Thunderbirdの開発方針を変更する計画があることを発表した。Mozilla Foundation(以下Mozilla)の理事長、Mitchell Baker氏の発表によるとMozillaの主要メンバー(Thunderbirdの開発チームを含む)は、Thunderbirdは安定性がもっとも重要であり、革新的な機能を継続して取り込むことは優先事項ではないという結論に至ったとしている。

Mozillaがこのような結論に至った経緯として、Thunderbirdが提供している基本的なメーラー機能にユーザーが満足していることや、従来のメーラーの代替としてWebベースのコミュニケーションツールの人気が高まっていることなどが挙げられている。

Mozillaでは今後、Thunderbirdチームによって現在の安定性を維持し、コミュニティが望む機能のみ導入するという計画に変更するという。具体的には現在リリースしている「Thunderbird」および「Thunderbird ESR」(Extended Support Release)を一本化し、Thunderbird ESRを通じてセキュリティアップデートを提供していくという。また、Thuderbirdコミュニティによる継続的な開発を行える仕組みも維持していく。

Thunderbird ESRの次期リリースは12月20日が公開予定日となっており、このリリースより基本的に安定性の向上やバグフィックスを行ったセキュリティアップデートリリースのみに変更される。Mozillaではこの計画について質問やコメントを受け付けており、今夏中に詳細な計画にまとめ、9月上旬に議論できるようにしたいとしている。