東京エレクトロン デバイス(TED)は7月5日、1700V/1200AクラスのIGBT制御を1枚の基板で実現する風力・太陽光発電向けIGBTゲートドライバ「TD-BD-IGGD05K」を発表した。
近年の省エネルギー化への流れの中で、低消費電力化や再生可能エネルギーシステムに有効なパワー半導体IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)に対する注目度が高まっている。しかし、IGBTを採用するには、高電圧・大電流への対応およびアナログ制御に伴う技術的ハードルがあった。
今回の「TD-BD-IGGD05K」は、絶縁耐圧が5000Vで、1700V/1200AクラスのIGBTを2回路駆動することが可能。IGBTゲートドライブ部分を本ボード1枚で実現し、ユーザー側でのインタフェース部分の設計は不要な他、ユーザーのシステムに応じたカスタムが可能となっている。
入力電源電圧は15~24Vを自動選択、出力は+17V/-8.5V(10A)。保護回路は短絡保護(DESAT TYP 7V, 調整可能)、ソフトターンオフ、フォルトリセット自動復帰で構成されている。ボードサイズは98.5x124.0mm。
製品ラインアップは、駆動するIGBTに応じて、通常版の「TD-BD-IGGD05K10」とエミッタコモン対応版の「TD-BD-IGGD05K11」の2種類をラインナップ。また、絶縁耐圧が1万2000Vのゲートドライバも用意している。サンプル価格は1万円。7月より販売を開始する。