日立製作所は、急速に拡大するVDI(Virtual Desktop Infrastructure)市場への対応を強化すべく、セキュリティPC「FLORA Seシリーズ」の新モデルとして、電力消費のピークシフト機能などの省電力機能を搭載したモバイル型シンクライアント「FLORA Se210 RK3」を製品化した。7月6日から販売を開始する。

「FLORA Se210 RK3」

「FLORA Se210 RK3」は、ピークシフト機能などの省電力機能を搭載したモバイル型シンクライアントの新モデルで、標準バッテリで約6時間、オプションの大容量バッテリで約12時間の駆動が可能なほか、従来製品(「FLORA Se210 RK2」)比で表示解像度を30%以上向上するとともに、筐体の厚さを30%以上薄型化した。

また、デスクトップ型シンクライアント「FLORA Se330」の機能強化も行い、OSに「Windows Embedded Standard 7 SP1」を採用し、同社の「ソフトウェア・パッケージ・ライセンス」を同時に購入することで、ユーザーによる内蔵フラッシュメモリへの書き込みやUSBポートなどからのデータ入出力を抑止でき、強固なセキュリティを可能となる。

主な仕様は、「FLORA Se210 RK3」が、メモリ標準2GB、ディスプレイが13.3型TFTカラー液晶、表示解像度が1,366×768ドット(1,677万色)、外形寸法がW330×D224×H22.9~24.9mm(突起、膨らみ含まず)、重量が約1.34kg(バッテリパック(S)搭載時)。

「FLORA Se330」は、メモリが標準2GB、ファイル装置が最小4GB/最大8GBフラッシュメモリ。

価格と出荷開始時期は、「FLORA Se210 RK3」が12万750円からで7月27日、「FLORA Se330」が5万400円からで7月27日。