IDC Japanは7月4日、国内モバイルデバイス市場(スマートフォン市場、メディアタブレット市場を含む)の2012年第1四半期(1月から3月)の出荷台数を発表した。これによると、同期の国内スマートフォン出荷台数は前年同期比68.2%増の655万台で、国内スマートフォン市場は2四半期連続で600万台超の出荷台数となった。

市場拡大の要因としては、スマートフォン需要が一般ユーザーへも広がりを見せたこと、大手通信事業者が販売奨励金を上積みする販売戦略を継続したことにより出荷増につながったことが挙げられている。

国内モバイルデバイス出荷台数予測(2011年~2016年) 資料:IDC Japan

同四半期のスマートフォン比率は、携帯電話総出荷台数の64.5%と高い水準を維持、OS別では、Android搭載端末がシェア65.6%を占める結果となっている。メディアタブレット市場もスマートフォン市場と同様、大幅なプラス成長を記録しており、前年同期比204.4%増の64万台まで拡大している。

メディアタブレット市場が急成長した要因としては、「実質ゼロ円」販売により需要が拡大したこと、LTE(4G方式)搭載のタブレット端末の登場により先進ユーザー層から高い評価を得たことが挙げられている。OS別では、iOSが圧倒的過半数を占めている状況は変わらず、同四半期もシェアは69.4%と高い水準となっている。