ネットワンシステムズは、大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 愛知県岡崎地区のペタバイト級の研究データを転送するために、100GbEの超高速基幹ネットワークシステム「ORION 2011」を受注し、施行したと発表した。すでに、本年3月から本稼働を開始している。
愛知県岡崎市の自然科学研究機構には、基礎生物学研究所、生理学研究所、分子科学研究所の3機関があり、それぞれの機関が約2km離れた明大寺地区と山手地区にまたがっており、同機構では、研究システムの進展に伴い、取り扱いデータがテラバイト級からペタバイト級に至るまで大容量化しており、拠点間のデータ転送速度の大幅な高速化が必要であった。
「ORION 2011」では、明大寺地区と山手地区間の基幹ネットワークを、100GbEモジュールを搭載したブロケードの「Brocade MLXeシリーズ」によって100ギガビット/秒で接続している。また、各地区内には無線LANを整備すると同時に、日立電線の「Apresiaシリーズ」によってネットワーク認証機能を利用可能とし、動的VLANを実現している。
セキュリティ面では、アプリケーションごとの利用制御を可能にするファイアウォールとしてPalo Alto Networksの「PA-5060」を採用した。
また、サーバ群においてはネットワーク接続認証システムやWebサーバ、DNS、メールサーバなどを「VMware vSphere」による仮想環境上で稼働させ、ストレージは「EMC VNX 5300」を用いFAST VP機能によってデータの自動階層化を実現している。