独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は7月4日、6月のコンピュータウイルスおよび不正アクセスの届出状況を公開した。発表内容によると、6月に同機構が検出報告を受けたウイルスの総数は2万1990個で、前月比8.7%増。届出件数は、前月から1.2%減の958件となっている。

ウイルスの検出数は「W32/Mydoom」と「W32/Netsky」が突出しており、両ウイルスが全体の87.3%を占めている。

また、経済産業省によるコンピュータウイルスの定義に当てはまらない「不正プログラム」の検出数は2万5399個で、前月から68.6%減少した。

6月のウイルス検出数

6月のウイルス届出件数

6月の不正アクセスの届出件数は2件で、被害届出の内訳は「なりすまし」と「不正プログラム埋め込み」が1件ずつ。なりすましの被害は、オンラインゲームに不正ログインされ、勝手にサービスを利用されたというもの。不正プログラムによる被害は、PCをスパムメール配信に悪用されたケースが報告されている。

不正アクセスの届出および相談の受付状況

また、6月のウイルス・不正アクセス関連の相談総件数は1097件で、内訳はワンクリック請求に関する相談が319件、偽セキュリティソフトに関する相談が10件、Winnyに関連する相談が3件などとなっている。

ワンクリック請求相談件数の推移