富士通とヴイエムウェアは7月3日、南海電気鉄道の基幹システム、インターネット関連システム、経理関係システムや旅行代理店向け特急券予約システムについて、仮想化によってサーバ台数を85%削減し、プライベートクラウド環境となるICT基盤を構築したと発表した。
富士通とヴイエムウェアは、南海グループのICT環境管理と運用を行っている南海マネジメントサービスとともに、南海グループのデータセンターにプライベートクラウド環境を構築し、サーバ70台を、2015年12月までに順次、クラウド環境に移してサーバを仮想化することで、10台にまで集約する。
これにより、南海電鉄と南海マネジメントサービスは、システム管理業務の効率化と消費電力とCO2を削減できるとともに、サーバの一括管理が可能となる。
ハードウェアは、サーバからストレージまで富士通製が採用されているが、災害対策として、複数台のストレージ間で高速データコピーを行うリモート・アドバンスト・コピー機能装備の富士通のストレージ「ETERNUS DX90」が導入されている。ヴイエムウェアの仮想化プラットフォーム「VMware vSphere 5」を活用してサーバを集約し、「VMware vSphere HA」では高可用性を実現している。