米Googleは7月3日(現地時間)、Google MiniやiGoogle、Symbian Search Appの提供終了、Google VideoコンテンツのYouTubeへの完全移動などを明らかにした。同社は重要な事業にリソースを集中させるために、昨年夏からサービスや製品の整理を進めており、これまでに30以上の製品の統廃合を行ってきた。
「Google Mini」は、専用ハードウエアを用いた企業イントラネット用の検索ソリューションだ。エンタープライズ検索製品の1つとして2005年から提供してきたが、7月31日より製品終了に向かわせる。契約期間中ひき続きテクニカルサポートを提供しながら、Google Search Appliance、Google Site Search、Google Commerce Searchなど新しいソリューションへの移行を促す。
「iGoogle」は、Googleホームページで最新の情報を得られるように、ガジェットを使ってホームページをカスタマイズできるサービス。今日デスクトップ/モバイルともにモダンブラウザを使ってより便利に最新の情報を取得し、豊富なサービスを利用できるようになっており、2013年11月1日にiGoogleを終了させる。
「Symbian Search App」の開発終了は、同社のリソースをモバイルWeb検索体験に注力させるためだという。ユーザーにはwww.google.comにアクセスし、Web検索ページをブックマークすることを勧めている。
「Google Video」は2009年5月に動画のアップロード受け付けを停止し、動画検索サービスに移行した。それまでに同サービスにアップロードされていたコンテンツを、今年の夏にYouTubeに移す。Google Videoユーザーは8月20日までは、Google Videoで移動・削除・ダウンロードなどの作業を行えるが、その後Google VideoコンテンツはYouTubeのプライベート動画になり、YouTubeビデオマネージャーを使って管理する。
またGoogle TalkウイジェットをWebサイトに埋め込む「Google Talk Chatback」も終了させる。代替ツールとしてGoogleはMeebo Barを推奨している。