バンダイナムコホールディングスは7月3日、富士通と共同で、SAP製品を中心とした基幹システムおよび各事業会社の業務システムについて、グループ主要会社での統一を目的とした共通基盤をクラウドによって構築したと発表した。
バンダイナムコグループは事業会社で異なる基幹システムを構築・運用してきたが、運用業務やシステムに関わる設備などが重複するなどの課題が発生していたため、中期IT戦略に基づき、ICTインフラに関しグループ主要会社で統一していく方針を立てた。
今回、同方針に基づき、バンダイナムコグループ主要会社における会計業務などの基幹システムについて、SAP製品を中心に刷新したうえで、富士通データセンター内のプライベートクラウド環境において、ソフトウェアや設計の標準化、運用の統一などを行い、共通基盤上で動く仕組みを構築した。これにより、TCOの3割削減が見込まれているという。
同システムは、今年4月にバンダイやバンダイナムコゲームスなど国内グループ11社がクラウド上で稼働を開始している。今後は、ナムコを含む国内グループ4社への展開やディザスタリカバリ施策の実施、最終的には海外を含む主要グループ会社で稼働させる予定。