テクトロニクスは、Thunderbolt技術に対応した完全自動のトランスミッタ(Tx)コンプライアンス・テスト・ソリューションと、Thunderboltレシーバ(Rx)テスト作業の時間を短縮するテスト・セットアップを発表した。
オシロスコープ「DSA70000」シリーズで実行される今回のThunderbolt Txテスト・ソリューションは、DUT(被測定デバイス)のステート制御や、2レーンのテストを可能にするソリューションとなっている。2つのレーンをサポートすることで、テスト時間が大幅に短縮できるため、エンジニアの作業効率が改善される。Rxソリューションとしては、12.5GbpsのBERTScope BSAシリーズをベースとした詳細セットアップを発表しており、より迅速で再現性のあるレシーバ・テストが可能となる。
Thunderboltテスト・ソリューションの物理レイヤ・デバッグに対するもう1つの特徴は、有界非相関ジッタ(BUJ)の分離サポート。この種のジッタは、Thunderboltなどの隣接する高速レーンで発生するクロストークによって生成される。他のジッタ分離モデルでは、BUJをランダム・ジッタに分類してしまうため、クロストークによる問題の切り分けが難しくなっていた。
同ソリューションでは、DisplayPortおよびデュアル・モードのDisplayPortを含むディスプレイ技術規格に対応する。これにより、複数のディスプレイ規格におけるインターオペラビリティ(相互運用性)で同じテスト・ツールを使用することができる。