LSIは、PCI Express(PCIe)3.0インタフェースに対応したMegaRAID 6Gbps SAS+SATAコントローラ7品種と6Gbps SAS+SATA HBA(ホストバス・アダプタ)3品種を発表した。
MegaRAIDコントローラは、4/8ポートのSAS+SATAインタフェースを装備、インテリジェント化による高い性能とエンタープライズ・レベルのRAIDデータ保護機能を特徴とし、高い互換性のあるRAIDコントローラにPCI Express 3.0インタフェースを搭載した。また、HBAは、企業内データ・センターやクラウド・コンピューティング、ハイパフォーマンス・コンピューティングなど、様々なエンタープライズ・レベル環境のサーバおよびアプライアンスを対象としており、ストレージ・デバイスとの最先端の接続を実現する。
MegaRAIDコントローラは、高性能SAS HDDや大容量SATA HDD、アプリケーションを高速化するSSDに格納されているビジネス・データやミッション・クリティカル・データに対して、アクセスの高性能化とデータ保護機能の向上を同時に実現している。各コントローラには、6Gbps SASに対応したLSI SAS 2208/2308 ROC(RAID-on-Chip)デバイスと、1GBのキャッシュ・メモリを備えた800MHz動作のデュアルPowerPCプロセッサが搭載されている。
PCIe 3.0インタフェースは、PCIe 2.0との比較でおよそ2倍に相当する8GT/sという高いビット・レートを実現しており、トランスミッタおよびレシーバでのイコライズ処理、PLLの性能向上、クロック・データ・リカバリなど、データ伝送やデータ統合に関連する様々な機能が統合されている。
「MegaRAID 9271-8iCC」および「MegaRAID 9286CV-8e」には、SSDのキャッシュ性能を高めるアプリケーション高速化ソフトウェア「CacheCade Pro 2.0」が同梱され、パッケージとして提供される。その他の品種には、システムの保護機能を高めるフラッシュ・ベースのデータ・プロテクション「CacheVault」がオンボードで搭載されている。
なお、価格はオープン価格。MegaRAIDは現在サンプル出荷中で、一般ユーザー向けの出荷開始時期は2012年第3四半期の予定。HBAはすでに出荷を開始している。