パナソニックグループ エナジーは6月29日、商船三井と三菱重工業(以下、三菱重工)と2010年1月より研究開発を進めてきた 「自然エネルギーを利用したハイブリッド自動車船"EMERALD ACE"」が完成したと発表した。
パナソニックは、HIT太陽電池(160kW)とリチウムイオン電池(約2.2MWh)とを組み合わせたシステムを納入し、従来から船舶に搭載されているディーゼル発電機とのハイブリッドで電力供給を行い、船舶全体から排出されるCO2を削減する技術の確立を目指す。
HIT太陽電池でつくられてリチウムイオン電池に蓄えられた電力は、主に停泊中に用いられ、停泊中ディーゼル発電機を停止することで、港内での環境負荷/CO2排出量を削減することが期待される。重量物であるリチウムイオン電池は船底に搭載し、固定バラストとすることで自動車載貨台数に影響を与えることがない設計となっている。