先日、ロックバンドのVan Halenから企業が学べることを紹介したが、今回は女性アーティストであるマドンナとレディ・ガガをビジネスの視点から考察しているOpenForumの記事を紹介したい。個性的な2人から、企業はどんな教えを乞うことができるのだろうか?
ワールドツアー中のマドンナ、6月にはトルコでのコンサートでちょっとしたハプニングが大きく報じられ、その話題性や存在感を知らしめたばかりだ。人気絶頂のレディ・ガガもこの秋からツアーを控えている。OpenForumの記事は、「7 Business Lessons From レディ・ガガ and マドンナ(レディ・ガガとマドンナから学ぶ7つの教訓)」として、この2人から学ぶ7つのポイントを挙げている。以下、7つのポイントのうち、重要な5つのポイントをピックアップしよう。
小さく始めよ
レディ・ガガもマドンナもデビュー直後から注目を浴びたわけではない。2人とも小さなクラブハウスなどでの地道な活動からコアのファンを増やし、メディアの注目を集めるようになり、影響力の大きなティーンエイジャー市場に足がかりを作った。教訓として、「初期に構築した顧客は、ビジネスが成長した後も大切に」と記されている。
イメージを作る
2人に共通していることはまだある。強烈なイメージを確立し、維持していることだ。マドンナは男の子をおもちゃにするようなイメージを作り上げ、これが当時のティーンの支持を得た。レディ・ガガは当初、エイミー・ワインハウスと間違えられることを避けるため、髪をブロンドにし、ミートドレスやロブスターハットなどの奇抜なファッションをもって印象付けた。
2人ともそのイメージを土台としながら話題性にも事欠かず、常にファンとメディアの注目を集めている。「Pinterest」や「Instagram」などのビジュアル志向のアプリが人気の現在、「イメージ」はますます重要と言えそうだ。
自分を作り直す
この点については、キャリアの長いマドンナが手本となる。マドンナは最初のイメージが固定した後、アルバムやツアーごとに新たな髪型やイメージを作り出すようになった。企業であれば、新鮮さを感じてもらうことで既存顧客を維持し、同時に新しい顧客を獲得していく、ということになるだろう。
自分に正直になる
自分を作り直すということは、それまでの自分にとって重要なモノをすべて捨てることではない。マドンナは、宗教観や性におけるタブーに挑戦するという姿勢を貫いている。記事では、「それにより、進化の過程で一部のファンを失うことになるかもしれないが、コアのファンの忠誠心は強くなる」と分析している。
努力を怠るな
マドンナとレディ・ガガは2人とも完璧主義であり、自分に妥協しない努力家だ。周囲のスタッフもレベルの高い人たちで固めている。2人ともビジョンを完遂するための努力を惜しまず、コンサートでは観客に素晴らしい体験を提供することにフォーカスしている。企業であれば、チームとともに常にベストを尽くすことを重視したい。これは「最も大切な教訓」と記されている。