STMicroelectronicsは、スマートフォンやタブレット向けに小型電子コンパスモジュール「LSM303D」を発表した。

同製品は、従来品より60%小型化されており、単機能のスタンドアロン型モーション・センサのサイズまで小型化した他、磁気検出範囲を拡張して測定ノイズを最小限に抑えることで、優れた検知精度を実現。全検出範囲(直線加速度:最大±16g、磁場:±12ガウス)にわたって正確に出力する。また、モーション検知と電源管理向け温度センサ、プログラマブルなFIFO(first-in first-out)メモリ・ブロックが内蔵されている。

この他、機能面では、2種類のプログラマブルな割り込み信号が含まれ、モーション検知、クリック/ダブルクリック・イベント、その他の状態を即時に通知することができる。

電子コンパスは、タブレットやスマートフォンに標準搭載される傾向にあり、ゲーム機能、カメラ、その他コンスーマ機器にもその用途を広げつつある。調査会社IHS iSuppliによると、電子コンパスの需要は世界的に急速に拡大しており、2010年の2億7000万個から2015年には15億8000万個へと成長すると予測されている。

なお、パッケージサイズは3mm×3mm×1mm。価格は大量購入時で約1.8ドル。2012年第3四半期に量産を開始する予定。

STの小型電子コンパスモジュール「LSM303D」