三菱電機は6月28日、JR東日本の東北本線平泉駅に、商用の電力を使用しないゼロエミッションステーションを目指す発電容量78kWの太陽光発電や蓄電池などの電機品を用いた電力供給システムを納入したと発表した。

平泉駅東側に設置した太陽光発電

駅待合室設置のエコ情報表示盤(画面イメージ)

納入したシステムは、太陽光発電と蓄電池(リチウムイオン電池)を組み合わせることで、晴天日には夜間も含めて駅で消費する電力を太陽光発電で賄うゼロエミッションを実現する。

太陽光発電によって駅に電力供給を行うと同時に、発電の余剰分を蓄電池に充電し、夜間や天候不良などで発電量が不足した場合は蓄電池から電力供給する。蓄電池からの放電後やシステム異常時は商用電源から供給し、電力変換装置で太陽光発電・蓄電池・商用電源を無停電で切り替え、安定した電力を供給する。

納入システムによる電力供給の概要

設置場所や発電容量は次のとおり。

設備名 概要 数量 設置場所
太陽光発電 単結晶78kW 一式 平泉駅東側JR用地内
蓄電池 リチウムイオン電池240kWh 一式 平泉駅東側JR用地内蓄電池室
電力変換装置 出力容量20kVA 一式 平泉駅東側JR用地内蓄電池室
エコ情報表示盤 42型液晶ディスプレイ 1面 平泉駅待合室