NXP Semiconductorsは、ARM Cortex-M0ベースのUSB向けマイコンとして、128KBのフラッシュメモリを搭載した「LPC11U30」を発表した。
同製品は、4KBのEEPROM、最大12KBのSRAM、256バイトのセクタ消去機能を実装した最大128KBの組み込みフラッシュを搭載。アクティブ時の消費電力を110μA/MHzまで抑えており、ゲーム用マウスやキーボード、血糖値測定器、リモコン操作玩具など、ローカルなストレージに大容量メモリを必要とするUSB2.0アプリケーションに最適と同社では説明している。
LPM(Link Power Management)モードを実装した最新のUSB 2.0仕様をサポートし、不使用時にデバイスを休止状態にできる。また、充電やデータダウンロード目的でUSB接続するバッテリー駆動型アプリケーションに適した低アクティブ電流モードを含む、特定の電力レベルに最適化されたパワープロファイルをROM内に搭載する。この他、複数のUSBドライバをROMに搭載しているのでフラッシュメモリ内にドライバが不要となり、フラッシュを最大限利用することが可能。さらに、USBの統合を容易にする完全検証済みのAPIを有し、豊富な機能を備えたNXPのオープンソースUSBライブラリ(nxpUSBlib)を利用することで、機能を強化することができる。
パッケージはTFBGA48、HVQFN33、LQFP48/64。すでに出荷を開始している。また、同製品用開発ボードでは、Embedded Artists製HVQFN33パッケージの「LPC11U35」を搭載したQuickStartボードと、NGX Technologies製LQFP48パッケージの「LPC11U37」を搭載した開発ボードが入手できる。