IDC Japanは6月27日、国内携帯電話市場の2012年第1四半期(2012年1月~2012年3月)の出荷台数を発表した。これによると、同期の国内出荷台数は、前年同期比17.3%増の1,016万台となり、国内携帯電話市場は3四半期連続で1,000万台超の出荷台数を記録した。

プラス成長の要因としては、スマートフォン需要の急拡大があり、同四半期のスマートフォン比率は総出荷台数の64.5%となっている。

ベンダー別出荷台数シェアでは、ドコモとauから発売されたスマートフォン端末「ARROWSシリーズ」の販売が好調な富士通がシェア23.1%でトップとなった。同社が出荷台数シェアでトップになるのは過去5年間で初めてだという。

2012年第1四半期 国内携帯電話出荷台数 ベンダー別シェア 資料:IDC Japan

「iPhone 4S」を販売しているアップルは、前四半期(2011年10月~2011年12月)から順位を1つ落とし第2位(シェア22.2%)となった。第3位以降は、シャープ(シェア15.6%)、パナソニックモバイル、京セラと続いた。

スマートフォンは国内携帯電話市場の牽引役となる一方、「ゼロ円販売」が中心である低価格帯モデルの出荷台数も拡大傾向にあり、そのため、中国のZTE、ファーウェイの市場占有率が徐々に高まりつつあるという(同四半期における2社の合計シェアは4.5%)。