Texas Instruments(TI)は、サウンドバー、後付けの車載ソリューション、ポータブルオーディオ・ドックおよび液晶テレビ向けアナログ入力class-Dステレオ・アンプ製品「TPA3116D2/3118D2/3130D2」を発表した。

アナログ入力class-Dステレオ・アンプ製品「TPA3116D2/3118D2/3130D2」

3製品ともに、4.5V~26Vの電源電圧範囲を提供しており、同一プリント基板上でACライン電源と電池電源の両方に対応することが可能。また、放熱特性を強化した複数のFETを内蔵しており、放熱器なしで30W×2の出力動作を実現したほか、TPA3116D2では放熱器を使用した場合50W×2の高出力動作を実現することが可能だ。

さらに、400kHz~1.2MHzのプログラマブルなスイッチング周波数を提供しており、インダクタによるフィルタが不要なフィルタ・フリー動作および、EMI(電磁波妨害)の少ない動作が可能で、より低歪みで明瞭なオーディオを実現できる。加えて、クローズド・ループ設計により、優れたPSRR(電源リップル除去比)を提供するほか、オーディオ波形のスイッチング動作のエッジレートが低いことから、EMI性能を向上させることも可能。このほか、 30W×2の出力時に120mΩのRDS(on)を実現しているため、動作時の抵抗を低減でき電力効率を向上することも可能となっている。

なお、3製品ともに10mm×6mmの32ピンHTSSOPパッケージですでに供給中で1,000個受注時の単価は、TPA3116D2が1.80ドル、TPA3118D2が1.65ドル、TPA3130D2が1.30ドル(いずれも参考価格)となっている。