環境省は6月25日、鳥類標識調査における1961~2011年の合計放鳥数が500万羽を突破したことを機に、鳥類標識調査のWebサイトを公開した。同Webサイトでは、鳥類の渡りの記録をGoogle Earth上で見ることができる。

鳥類標識調査のWebサイト

鳥類標識調査は、鳥類の渡りの実態を明らかにし、鳥類の保全施策の推進に役立てることを目的としたもので、鳥類の足に記号や番号を記した装具(足環)を付けて放鳥し、再捕獲や観察によって情報を収集している。

はじめて鳥類標識調査が行われたのは1924年で、現在は公益財団法人山階鳥類研究所への委託事業として実施されている。収集データの集計は翌年に行われ、今回、2011年の放鳥記録の入力が終了し、合計放鳥数が500万羽を超えたことがわかった。

なお、調査作業は専門の知識・技術を有することを認定された鳥類標識調査員がボランティアで行っており、現在、全国で約450名の鳥類標識調査員がいるという。

今回公開されたWebサイトでは、野鳥の渡りの記録をGoogle Earth上に表示する「鳥類アトラスweb-GIS版」を提供するほか、鳥類標識調査の歴史や関連プロジェクトなどの紹介を行っている。

鳥類アトラスweb-GIS版の利用イメージ