「Denshi-Pen」

富士ゼロックスは、紙への手書き情報を電子化する手書き情報入力システム「Denshi-Pen」と、顧客が利用している業務系システムやアプリケーションとの連携を容易にするインタフェイス「Denshi-Pen Form Solution SDK(Software Development Kit)1.0J」の販売を、6月27日より開始すると発表した。価格は10万円(税別)。

Denshi-Pen Form Solution SDK1.0Jは、顧客の業務システムとDenshi-Penとを繋ぐためのインタフェースを容易にプログラム可能で、顧客自身はもちろん、「Denshi-Pen」を活用したソフトウェアパッケージやシステムを開発したいベンダー、システムインテグレーターも利用できる。

既に提供済みの「Denshi-Pen Form Solution 1.0J」では、顧客が日頃使用している帳票を「Denshi-Pen」で使用可能な帳票にカストマイズしたり管理したりすることができるが、個客の既存の業務系システムとデータの受渡しを行う場合、手動で行わなくてはならず、手間がかかるという課題があった。

そこで、今回発売となるDenshi-Pen Form Solution SDK1.0Jを用いることにより、業務系システムで管理しているデータを帳票に差込んで印刷し、Denshi-Penで手書きした情報を業務系システムに戻す等の定型業務を自動化することが可能となる。

「Denshi-Pen Form Solution SDK1.0J」連携イメージ

具体的には、保守点検作業や検査工程で利用する帳票に、業務系システムで管理している企業名、住所、電話番号や、商品のシリアル番号等を差込み印刷し、「Denshi-Pen」で手書きした点検結果、検査結果を業務系システムに自動的に取込むしくみを簡単に構築する。これにより、データ入力にかかる時間・コストが大幅に削減され、ミスの低減にも繋がるという。