CEVAは、DSP「CEVA-XC」ファミリ向けに中国の標準モデム規格であるTD-SCDMAのソフトウェアIPを提供開始すると発表した。
CEVA-XC SDR(Software Defined Radio)プラットフォームに、すでにサポートしているHSPA/HSPA+/LTE/TD-LTE/LTE-A/TD-LTE-Aに加え、新たに中国の標準規格であるTD-SCDMAライブラリが加わることによって、次世代マルチモード・モデム開発に対応が可能となった。これにより、世界最大規模の通信業者であるChina Mobile向けのモデム設計の必須要件をクリアしたという。
TD-SCDMAライブラリは、すべての物理層トランシーバを包括している他、LTE/LTE-Advancedモデム設計用として、幅広く業界で採用されている通信用DSPアーキテクチャであるCEVA-XC DSP向けに最適化されている。LTE-Advanced/LTE/HSPA+およびWi-Fi 802.11acのソフトウェア・ライブラリと組み合わせることで最適化されたマルチモード・ソリューションを実現可能で、ソフトウェアベースの通信プロセッサ設計にとってのリスク低減、および開発コストの削減とTime-to-Marketを実現することが可能となる。
TD-SCDMAライブラリは、主要なベースバンド・ベンダでは、すでにLTEマルチモード・モデムに搭載されている。また、3GPP Rel-9ワーストケース条件を含む最新のTD-SCDMA技術をサポートし、インターリーバ、レートマッチング、変調方式(8PSK/QPSK/16QAM/64QAMなど)、HARQなどにおいて、柔軟に設定が可能となっている。ライブラリは、SynopsysのSPWツールによって予め検証済みで、SynopsysのDSPモデル・ライブラリを利用することができる。